Got Some \W+ech?

Could be Japanese. Could be English. Android, セキュリティ, 機械学習などをメインに、たまにポエムったり雑感記載したりします。

Demistoによって俺たちはSOCから解放されるのではないか #セキュリティ #chatops #demisto

結論: とりあえずSlackのintegrationでDemisto入れてみようず

Demistoとは

SOC的な業務は面白い事も沢山ありますが、それと同じくらいダルくもあります。例えば、「ドキュメントの作成」「進捗図の更新」「エビデンスの確保」「レスポンス前の細かい初期確認・トリアージ作業」。自分にとって、これらは出来ればやりたくない仕事です。というのも、フロー・マニュアルが定まっており、ちょっとコストをかければ誰でも再現可能な作業だからです。よって自動化したいと常々考えていたのですが、良さげなサービスを見つけたので紹介します。それがChatOpsベースのSOCサービス(「DEMISTO」)https://www.demisto.com/です。

サービス内容

DEMISTOのサービスは以下のものがあります。なお、ホームページからしか読めてないので、本当のところどうかは知らない

レスポンス製品と情報インベントリ製品との双方向な統合

「Bi-directional Integration with products for Information Enrichment and Response Actions」を直訳したので、頭痛が痛いみたいな表現になってしまい、お詫び申し上げます。

Twilio, Exabeam, Black Carbon, Slack, Active Directory, CheckPointのロゴから、恐らく「大量に外部送信してる通信(CheckPoint)かつ通常行動パターンとことなる挙動(Exabeam)を端末がしてて、Black Carbonがアラートあげてるから、管理者に連絡して(Twillio, Slack)、アカウントを一旦凍結(Active Directory)しつつ、穴を閉じ(CheckPoint)〜ましょ〜」のように、アクションとインベントリの連携を設定可能なんじゃないでしょうか。

自動プレイブックの生成と準備

DEMISTOは、インシデントが発生した場合、事前に定義した条件から、適切なPlayBookを選択します。このPlaybook内には複数のタスクが含まれており、自動で担当・期限が割り当てられるなど、それぞれの進捗確認・更新が容易になっています。各タスクについては、アサインされた担当がマニュアルに従って仕事をすることも可能ですが、Demistoが自動実行することもあるそうです。

セキュリティChatOpsによる調査と連携

これはタイトルそのままですが、過去分の調査と被ってないか自動でチェックしてくれたり、調査結果をエビデンス保存するなどの機能が、チャット上でワンクリックで実行可能なようです。便利です〜

ジャーナリングエビデンスサポート

上述通り

自動ドキュメントによるレポート、評価、監査

自組織が抱えているインシデント全体のレポートを作成してくれるようです。抱えているインシデントの数、SLAの状況、インシデントの種類といったことを分かりやすいレポートにおとしてくれます。SOCやCSIRTそのもので役に立つより、チーム外にSOCの成果を報告する上でよさそうです。

Slack版Demisto

さて、上記の基本機能はFree Editionから限定的に使えるようになりましたが、仕事上のアカウントを使わねばならないので気軽に試せません。しかし、更に限定的とは言えSlack integrationもあります。こちらは気軽にインスコできるので試してみました。

Slack版で出来ること

脅威インテリジェンスの連携のみが可能です。脅威インテリジェンスとは、複数のセキュリティ関連データを集約したものです。マルウェアハッシュ値や、レピュテーションスコアの低いIPアドレスなどをデータベース化したものですね。通常だとブラウザなどから入力しなければならないのですが、Slack版Demistoを使えばSlack上で完結します。アラートもSlackに流しておけば、作業を大幅に効率化できます。現時点では、IBM X-Force、Virus Total、Cylanceといった脅威インテリジェンスと連携しているようです。

デモ

監視するチャネルを指定する

  • dbot(Slack連携すると追加されるボットアカウント)とのDirect Messagesで設定

f:id:kengoscal:20170122021432p:plain

join all/#channel1, #channel2

Verboseモードの設定

  • dbotとのDirect Messagesで設定
  • 実際に脅威インテリジェンスと照合した結果を通知するためには、これを設定する必要があります
verbose on #channel1, private1

f:id:kengoscal:20170122021601p:plain

IPを検査する

  • dbotがjoin済み・verbose on済みのチャネルにIPを打ちます

f:id:kengoscal:20170122021710p:plain

サイトを検査する

  • dbotがjoin済み・verbose on済みのチャネルにURLを打ちます f:id:kengoscal:20170122021722p:plain

ファイルを検査する

  • dbotがjoin済み・verbose on済みのチャネルにファイルをアップロードします f:id:kengoscal:20170122021813p:plain

MD5ハッシュ値を検査する

  • dbotがjoin済み・verbose on済みのチャネルにファイルのハッシュ値を打ちます
  • 尚、sha256/sha1は検査されません f:id:kengoscal:20170122122314p:plain

凄い(小並感 以上です。機会があれば、Slack版ではないFree版も試して見ようと思います。