Azure Machine Learningが凄くて震える
この記事は「MoneyForward Advent Calendar 2015」の24日目の記事です。
概要
MicrosoftのAzure Machine Learningに甚く感動したので、そんな思いを書こうと思います。ということをqiitaに投稿しようと思ったら完璧に被ってたので、始めたばかりのハテブに移動 orz
使ってみたきっかけ
Andrew Ng教授のMachine Learningやワシントン州立大学のMachine Learningなどを基礎的なインプットをしてきたので、そろそろ業務にアウトプットしたいな〜と思ってた時に、Azure Machine Learningのセミナー案内が来たのがキッカケです。
Azure Machine Learning Sugeeeee
受講して衝撃を受けました。私が機械学習newbieだからなのかもしれませんが、一瞬、今まで自分が勉強してきたことの意義を疑いかけるほどには、インパクトがありました。以下、Sugeeeと思った点です。
- 簡単 & わかりやすい
- カスタマイズもできそう
- 学習済みモデルをWebAPI化して使える
- Azure Maket Placeで販売もできる
簡単 & わかりやすい
簡単なモデルの生成がGUIベースで作成できます。試しにモデルを評価できるようにしてみましょう。
ご覧の通り、メニューからドラッグ & ドロップでGUIブロックを持ってきて、接続するだけでOkです。又、データをベクトル化して...などもGUIブロックがよしなにやってくれるため、数学初心者も安心して使えます。行列のサイズ間違えなどあまり起きず、安心して使えます。
又、機械学習における各ステップがメニュー内容で上手く分類されているため、全体的なフローをイメージしやすいというのも特徴の一つだと思います。
さらに言うと、各ステップにおける入力値・出力値を確認しやすいので、もし想定外の結果が出力された時のデバッグも楽にできるのではないでしょうか。例として、先ほど追加した評価ブロックの出力をみてみましょう。
この様に出力ノードをクリックし"visualize"を押すだけで、グラフィカルな結果を表示してくれます。単にAccuracyだけでなく、Precision, Recall, Tru Positive数などの数字も表示してくれるので、気配りが効いてますね。
カスタマイズもできそう
簡単なモデルを作るだけなら用意されているブロックを利用すれば事足りると思います。ただ高度なことをしたい時にも対応できる柔軟性もありそうです。メニューをご覧いただければわかりますが、Python/Rのスクリプトを走らせるブロックも準備されているためです。
学習済みモデルをWebAPI化して使える
Azure Machine Learningは学習済みモデルをWebAPI化して使える。後、自分の作ったAzure Machine Learning自体も公開できるようですね。 * ここまでならGoogle Predictions APIもAmazon Machine Learningもできるみたいですが。
販売もできる!
個人的に一番すごいな、と思った部分です。どうやらAzure Market PlaceでAPI化したモデルを販売することも出来る様です。夢が広がりますね。
価格
- Freeプランがあります。制限期間はなさそう。
- Standardプランでは、基本従量課金です。
- 円払い可能ですが、四半期ごとに為替レートで調整される
- MLシートとは???
内容 | 料金 |
---|---|
ML シート サブスクリプション | ¥1,018.98/シート/月 |
ML Studio 使用 | ¥102/スタジオ実験時間 |
ML API 使用 | ¥204/実稼働 API Compute 時間 |
トランザクション | ¥51/1,000 実稼働 API トランザクション |
まとめ
以上、機械学習がとても楽になるPaaSサービス「Azure Machine Learning」の紹介でした。勿論これらを独自ビジネスに適用して、精度の高いモデルを作るには、機械学習の仕組みを深く理解していないと思います。ただ、機械学習を初めて業務に使ってみたい、とか、スモールに初めてみたい、といった場合にはパワフルで心強いサービスになると思います。
Activ◯ Direct◯ryなどで辛酸を舐めさせられた記憶から、Microsoftに対して余り良い思い出を持っていませんでした。が、Azure Machine Learinigを使ったら、そんな気持ちは吹き飛びました。本当に(m´・ω・`)m ゴメンでした